JAみなみ信州管内では八重桜「関山」の出荷が最盛期を迎えている。春先の収入源として松川町の生田地区を中心に生産が行われており、およそ60人の生産者が短期集中で一房ずつ摘み取り収穫する。出荷が本格化した14日には同JA生田集荷所で12軒から158kgを集荷した。
今年は開花が昨年より7日早く、12日から受け入れを開始。収穫期の気温上昇とともに一気に開花が進み、生産者はスピード感を持って作業を進めている。この日出荷に訪れた長岡誠さん(67・松川町)は「桜は春のボーナス。愛でる余裕もなく時間との勝負で作業を進めているが、今年もこの時期がきたと張り切っている。今年は200㎏を目指して頑張りたい」と意気込んだ。
「関山」はピンク色が濃く花弁が落ちにくいボリュームのある品種で一房に5輪ほどの花がつき、そのうちの2輪が咲く頃合いを見極めて収穫する。同JAの出荷する桜は色付きが良いと評価が高く今年も品質は上々だ。主に加工業者で塩漬けして和菓子や桜茶、土産物などに使われ、全国的にも産地は少なく、この季節に欠かせない商材として引き合いも強い。生産者の高齢化などにより今年度は約3.5トン(前年比約10%減)の集荷を見込んでおり、収穫作業は5月上旬まで続く。今年から東京都の茶屋での取り扱いが増え神奈川県、愛知県、県内業者へと出荷する。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「今年は花の品質も良く、生産者の皆さんの丁寧な作業できれいな桜が出荷されている。季節を感じさせる商材として需要がしっかりとあるので、1輪でも多く出荷いただきたい」と話した。
同JAでは同地区での栽培は昭和50年代後半から始まり、8年前までは集荷した桜を同事業所内で塩漬け作業まで行っていた。