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水稲多収性品種「ZR1」県内で初めての作付け 収量に期待高まる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 8, 2026 3:45:00 AM

JAあづみでは2026年産から、JA全農が開発した米の多収性品種「ZR1」の栽培を県内で初めて取り組む。JA管内の水稲生産者5人が、約10ヘクタールで栽培を始める。
「ZR1」は全農と農研機構が共同開発した品種で、早生種の「あきたこまち」とほぼ同等の食味、出穂・成熟期だ。大粒で多収のため、業務用に向く。倒伏に強いほか、葉いもち病や穂いもち病、縞葉枯病に対する抵抗性がかなり強いのが特徴だ。
JA管内の水稲栽培面積は約2000ヘクタールで、そのうちコシヒカリの栽培が80%を占めていて、早生種の栽培・出荷はほぼ行われていない。このため、早生種から晩生種まで切れ目なく出荷できる体制を整え、同JAにおける品種リレーの確立を目指す。こうした中、同JAでは営農経済事業部米穀課が全農にZR1の栽培を提案したことをきっかけに導入を検討。単独での安定した出荷体制の構築を目的に、栽培に取り組むことを決めた。3月上旬には同課が生産者向けの説明会を開催し、品種特性や栽培方法のほか、集荷や販売方針について説明した。
生産者の1人である有限会社サンライスアズミノは4月4日、安曇野市で播種作業を行った。ZR1の栽培面積約4ヘクタール分に当たる600枚の育苗箱を仕上げ、ハウス内に並べた。今後は約1週間、太陽シートで覆い出芽管理を行う。田植えは5月1日から順次実施する予定だ。
同社は、あきたこまちやコシヒカリなど約27ヘクタールを栽培していて、26年産からあきたこまちの一部をZR1へ転換した。代表取締役の水谷貴史さんは「早生品種のため、カメムシや鳥による被害への不安はあるが、収量と単価に期待している」と話した。
営農事業部米穀課の西牧宏課長代理は「県内初という事で生産者も不安があると思うが、関係機関と協力しながら、収穫の秋を迎えたい」と話した。
今後は生産者5人の栽培結果をもとに、順次面積を拡大していく予定だ。