JA上伊那花き部会は3月25日、伊那市のJA本所で2025年度定期総会を開いた。同部会スローガン「花き総合供給産地として販売金額20億円」を目標に、26年度は各専門部や研究会を中心に遮光・遮熱対策や生産計画などを見直し、品質向上や出荷量の増加を目指す。
総会には部会員やJA役職員、JA全農長野、上伊那農業農村支援センターの担当者ら88人が出席。「第37回JA上伊那花き立毛品評会」や「2025なんしんフラワーフェア」、「第29回花き部会生産者表彰」の表彰式も開き、計19戸を表彰した。立毛品評会の長野県知事賞を受賞した有賀美和さんは全3部門で最高賞を受賞し、きめ細かな栽培管理や品質が評価された。
25年度は降雨が少なく病害の発生は少なかったが、害虫の発生は多く予防防除に努めた。アルストロメリアでは、アルミカーテンの普及や防虫ネットの除去などで高温対策に取り組んだほか、地温上昇を防ぐため圃場管理の見直しを実施した。トルコギキョウは、高温の影響で草丈や輪付き不足となり本数が減少。スターチス類は、品質保持剤の導入や早期の出荷情報発信に努めたことで品質向上と有利販売につなげた。また、同部会青年部員らは会議などで活発に質問や意見などを発信し、産地の若さと力強さをPRした。
総会後は特別研修を開き、大阪府にある株式会社なにわ花いちばの大西常裕代表取締役社長が「大阪鶴見花き地方卸売市場の展望と産地への期待」と題して講演。大西代表取締役社長は「花きの供給を絶やさないことが花き産業を支える。産地にとっての安定市場を目指すため、一緒に歩んでいこう」と呼びかけた。
同部会の吉澤昭夫部会長は「今後は異常気象への対策が重要になり、夏期の高温対策や冬期の暖房管理は特に注意してほしい。栽培管理が優れている生産者から1つでも多くの栽培技術を学び、1本でも多い出荷をお願いしたい」とあいさつした。
同JAの西村篝組合長は「日頃から丁寧な栽培管理に努めていただき感謝している。同JAが取り組んでいる花育事業は子供たちの印象にも残るため、今後もしっかりと実施して幅広く花を楽しんでもらいたい」と激励した。