JA信州諏訪は3月2日から、茅野市営農センター南部センターと富士見町営農センターで水稲種子の温湯消毒を行っている。独自装置を使い、湯の熱のみで水稲種子に付着している病原菌を殺菌する環境にやさしい技術。両センターで23日までに、「あきたこまち」「こしひかり」ほか15品種計58.308トンを処理する。
農家からの委託育苗分・個人配布ともに、JAが供給する全ての水稲種子に施している。「ばか苗病」「いもち病」の発生を防止する。農薬を使わないため、廃液による環境汚染の心配もない。
両センターでは、大型の水槽3基――①予浸槽②殺菌槽③冷却槽を設置。それぞれを決められた温度の水でいっぱいにする。その後①-③の順で、フォークリフトで水稲種子を運び入れ、殺菌処理を行う。
南部センターでは9日、職員・アルバイト従業員計10人が作業。水稲種子を用意する人、フォークリフトで水稲種子を、水温40度の予浸槽に10分間、水温60度の殺菌槽に10分間、冷却槽に5~10分間浸す人、種もみ脱水機で脱水する人に分かれて効率よく進めた。
同センター生産係の近藤将司担当は「作業は例年通り、順調に進んでいる。温度管理を徹底し、生産者に安全・安心な水稲種子を引き渡したい」と話している。