JA中野市管内では、3月上旬からハウスサクランボの授粉作業が行われている。サクランボがしっかりと実をつけるためには、この授粉作業が必要不可欠。「梵天(ぼんてん)」と呼ばれる道具の先端に花粉をつけ、ひと花ずつ人の手により行われるほか、ハウス内にミツバチを放す等、さまざまな方法で授粉させる。
また、サクランボは同じ品種同士の花粉ではうまく受精しない「自家不和合性」という性質を持つことから、授粉しやすい組み合わせを見極め、園地内に数種類の品種を植えたりするなど、多くの気遣いと手間が必要。生産者が手塩にかけた分、品質の良いサクランボができあがる。
今年の初出荷は4月下旬を予定。中野市で生産されている果実品目の先陣を切るサクランボは、今年も日本各地へ届けられる。
現在、管内のサクランボ農家は31戸で、そのうち7戸の農家がハウス栽培に取り組んでいる。令和8年度はハウス・露地・観光農園を含め17・6トンの取扱目標を掲げ、生産者リレーが途切れない継続出荷に向けて取り組む方針だ。