飯田市のＪＡみなみ信州農産物直売所りんごの里は２１日、新店舗がリニューアルオープンした。９時の開店前にはオープニングセレモニーを行い同ＪＡ役職員、同直売所出荷組合、飯田市、（株）エディオン、建設業者ら５０人が参加した。りんごの旬を迎え「いいふじ」の語呂合わせにちなんでこの日のオープンに向け関係者一丸となって準備をすすめ、店内は旬の農産物や地元の加工品、土産物で埋め尽くされた。開店前から５０人以上が列をつくり、開店と同時に店内は大勢の客でにぎわった。
セレモニーでは地元団体「心鼓毬彩」による祝太鼓演奏、テープカットを盛大に行った。同ＪＡの中村彰組合長は「長い歴史のある直売所が皆様により楽しんでいただけるようパワーアップしてオープンを迎えた。地域の食の拠点として長く皆様に愛される店舗づくりに努め、直売所を中心に南信州の魅力を全国へ発信していきたい」とあいさつした。
同直売所は１９９９年に営業を開始し今年２６周年を迎え、この度リニューアルオープンした。新店舗はエディオン飯田インター店と同じ建物の１階部分に売り場と駐車場がある。中央道飯田インター降りてすぐの立地で観光客の利用が多いのが特徴だが、地元客にも普段使いで足を運んでもらえる店づくりを目指している。主なリニューアル点は①売り場面積１５０坪（旧店舗比１１８％）②魚介の惣菜や切り身なども並ぶ③ジュースやソフトクリーム、カットフルーツなどを販売するテイクアウトコーナー新設④バックヤード６２坪（旧店舗比１５９％）、予冷庫も大きく搬入口が両側にあり出荷作業もしやすいなど。
愛知県から来店し１番で並んだ神谷将之さん（３５）は「リニューアルオープンと知って今日訪れた。毎年この時期にりんごを買いに来ている。いろいろな直売所を見てきたがこちらが一番楽しめて、りんごがおいしく知人にも喜ばれる。広くきれいになり新しい店舗も楽しめた。これからもぜひ通いたい」と話した。
同直売所は２４日までオープン記念フェアを開催する。農産物が当たる抽選会、南信州産生乳を使用したソフトクリーム特売、リンゴの試食販売、新米おにぎり・豚汁の無料配布のほかキッチンカーも多数並び、店内外で行う日替わりイベントもオープンを盛り上げる。