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サヤインゲン出荷反省会 出荷数量・面積とも大幅に増加 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 10, 2025 2:00:00 AM

JA上伊那野菜部会は10月27日、サヤインゲン出荷反省会を伊那市のJA本所で開いた。2025年度の出荷数量は約29,000ケース(1ケース2キロ)で、前年対比135%となった。一層の安定出荷を目指し、試験的に導入した出荷方法の結果などを共有した。
上伊那地域は、長野県のシェア47%を占める県内一のサヤインゲン産地。全国的に栽培面積が減少する中、面積・数量ともに増加し、市場からの期待が高まっている。サヤインゲンは病院や保育園・学校の給食などに国産を求める声が多く、年間を通して需要がある。収入につながりやすいのが特徴で、収穫作業時に重量の負担も少ないため女性生産者も多い。
この日は、生産者や市場、JAの担当職員ら26人が出席。25年度の出荷販売実績や26年度出荷販売計画を説明した。
25年度は、1戸当たりの面積が拡大し、管内全体の栽培面積は約7.1ヘクタール(前年対比37%増)となった。一部で、夏場の高温による落花・落莢、過熟が見られたが、出荷最盛期には昨年の出荷数量を大幅に上回った。また、近年問題となっている出荷時の蒸れによる白カビ対策として、出荷箱の改良やコンテナ出荷を試験的に導入。現行の段ボール箱よりも風通しを良くすることで品温が下がり、品質維持につながったことを報告した。
26年度はスローガンに「週後半出荷と品質事故ゼロで選ばれる産地になろう!」を掲げ、市場からの需要が高まる週末に向けた出荷量増加で、有利販売や所得向上を目指す。
同JA園芸課の小出順誠野菜係長は「管内で栽培する果菜類の中でも非常に伸びてきている品目。今年の栽培を来年につなげて品質の良いものを生産し、産地としても発展していこう」と呼びかけた。