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市田柿収穫・加工作業最盛期 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 7, 2025 1:00:00 AM

JAみなみ信州管内では特産「市田柿」の収穫・加工作業が最盛期を迎えている。10月23日頃から収穫作業が始まり、同JA柿部会員1,758人によって収穫、皮むき、吊るしなどの作業が各地で一斉に行われている。今年は順調に生育が進んだことから十分な着果量があり、また糖度の高い良質な原料柿が収穫できていることから高品質な市田柿が出来上がることが期待される。干しあがり、製品となった市田柿は11月24日に受け入れを開始し、12月上旬には全国の売り場に並ぶ予定。
6日、同JA柿部会飯田市の吉川重徳さん(65)のお宅では妻と作業員2人で収穫・加工作業を行った。「今年もこの時期が来たと家族で張り切って作業を進めている。上品な甘さのもっちりとしたおいしい市田柿が届けられるよう頑張りたい」と意気込んだ。
今年は夏場の高温・干ばつ等の厳しい気候変動の中、着果量は十分確保できている。肥大は全般に大玉傾向で、果実の着色は9月下旬以降からの気温低下により順調に進んだ。製品の仕上がりに大きく影響する未熟果による品質低下を防ぐため、適熟収穫を徹底し丁寧な収穫作業を行っている。同JAでは安定しない気候が続くことから、今後の温湿度管理に細心の注意を払うよう呼び掛けている。今年度同JAでは1,120トン(前年比105%)販売金額約26億5,000万円(前年比約101%)の市田柿の出荷を予定している。台湾を中心とした海外輸出は110トン(前年比107%)を目標に、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナムで取得した海外GIも活用し、さらに欧州への販路拡大も目指す。
市田柿活性化推進協議会では同JA管内の保育園・小中学校を対象にした食育事業も行う。同JA「市田柿」とJAふくしま未来「伊達のあんぽ柿」とコラボするなどPR事業にも力を入れ、市田柿の若年層への消費拡大も強化していく。