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切り絵の世界に浸って作品づくり 年金友の会で切り絵教室初開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 7, 2025 1:30:00 AM

JA信州諏訪年金友の会岡谷支部は11月6日、岡谷市のJA信州諏訪旧川岸営業所で切り絵教室を初めて開いた。原村の切り絵作家日達れんげさん(62)を講師に招き、11人が参加。和やかな雰囲気の中、切り絵の世界に存分に浸り、「秋」がテーマの作品を完成させた。
今回は、同支部役員から「文化系イベントを開催してほしい」との要望を受けて企画した。
日達さんは、18歳の時に独学で切り絵の製作を始めた。各地でワークショップや作品展を開き、国内外で多くの栄誉ある賞を受けている。同JA機関誌「月刊JA’s民」の表紙・2面も担当。四季折々の行事や農作業風景を表現した切り絵と、心を癒すエッセイが人気で、多くの読者から「毎月楽しみにしている」との声が届いていることから、今回の講師に依頼した。
この日は、茶色の紙に、日達さんが黒インクで描いた「柿」と「リンドウ」の型紙を用意。参加者はどちらか一方を選んで、黒インクを残すようにカッターナイフで切っていった。
日達さんの「切り絵は心が現れる。楽しく、穏やかな気持ちで製作してほしい」との考えによる、参加者とのおしゃべりも好評。長野県の方言や地元ならではの習慣の話題で会話が弾むなど、皆終始笑顔で製作を進めた。
約2時間で全員の作品が完成。のりスプレーをかけた後、白紙に貼り付けた。
岡谷市の小口久美さん(74)は「『月刊JA’s民』の表紙が大好きで、私もやってみたいと思っていた。日達さんのお人柄も素敵で、本当に来てよかった。額縁に入れて玄関に飾りたい」と感激していた。
日達さんは「切り絵は難しそうに見えるかもしれないが、誰でもすぐに始めていただけるものだと知ってもらえればうれしい。皆さん集中しながらも、楽しそうに取組んでいただけてうれしかった」と振り返った。