伊那市西箕輪のはびろ農業公園みはらしファームで10月25日と26日の2日間、第12回信州伊那新そばまつりが開かれた。地元で今年収穫した「プレミアムそば」を2日間で約2600食分用意。県内外から多くの人が訪れ、挽きたて、打ちたて、茹でたての新そばを楽しんだ。
プレミアムそばは、「信濃1号」をさらに高品質なものにしようと、同市農政課やJA上伊那、信州大学農学部(南箕輪村)らがプロジェクトチームを立ち上げて開発した。標高800メートル以上の同地域で栽培され、タンパク含有量などをデータ化して検証。試験栽培を重ね、地元産の牛ふん堆肥などを使って香りやうま味を向上させた。
この日は「かけそば」「せいろそば」、辛味ダイコンの搾り汁に焼き味噌を溶いた「行者そば」の3種類を提供。来場者は、好みのそばを味わったり、種類の違うそばを食べ比べたりしながら、香り高い新そばを味わった。
また、そば粉の割合が違う3種類のそばを食べ比べて当てるソバリエコンテストや、素人そば打ち体験、信州伊那そば打ち名人の会によるそば打ち披露なども行い、「信州そば発祥の地」の伊那市を発信した。
そば打ちを体験した小学2年生の児童は「初めてのそば打ちは難しかったけど、楽しかった。家で食べるのが楽しみ」と話した。