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花育→地域のコミュニケーションの場づくりに | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 31, 2025 1:30:00 AM

諏訪市の湖南地区公民館田辺分館では10月30日、日ごとに寒さが増すなか、春に植えた花苗が元気に咲いている。通常の見ごろは8月ごろまでだが、JA信州諏訪女性部湖南支部田辺地区の部員と地域住民の力で、長期間皆の目を楽しませている。同部員の伊藤文子さんは「地域の皆さんが育ててくれたプランターだ。花育が地域のコミュニケーションの場づくりに繋がっている」と充実感を語る。
この取組みは2025年度で2年目。地域住民から「皆が集まる施設に花があるとうれしい」という要望を受けて企画した。今年は、伊藤さんが2月頃、ジニア・マリーゴールド・ペチュニアなどの種を植えて育てたポットなど約100個を用意。部員や地域住民15人が5月17日、プランター計19個に寄せ植えた。
プランターは、同館・老人センター・田辺温泉に設置。伊藤さんは毎日様子を見て、水やりや追肥、病害虫の防除を行っている。地域住民も、プランターの受け皿や花台の設置などの協力をしてくれ、品質を保持したまま夏の暑さを乗り越えることができたという。
気温が低下したこの日は、大きな不織布をプランターに被せて防寒。同部員の武居紗智子さんと、1日でも長く咲き続けられるよう願いながら手入れを行った。最低気温5度ほどまでの日が続けば、11月下旬まで飾る計画だ。 
伊藤さんは「多くの人と『きれいだね』『私も来年はこの花を植えたい』などと会話が弾み、人が集まる場所に花があると、コミュニケーションのきっかけになることを実感している。JAが広めている花育はとても良い活動。来年度もいろんな花を皆で育てたい」と抱負を語った。