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麦栽培指導会 赤かび病発生抑制に努めて | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 22, 2025 1:30:00 AM

JA上伊那営農経済部は10月2日から14日、管内7会場で麦栽培指導会を開いた。10月中旬に行う播種作業前に指導会を開き、2025年産麦の販売情勢や栽培のポイントを確認することで、26年産麦の品質向上につなげることが目的だ。
25年産麦は凍霜害の影響での減収や、米の価格高騰を受け水稲への転作が増加し作付面積が減少した。しかし、今年4月に行った麦栽培指導会で赤かび病防除の徹底を呼び掛けたことで、例年と比べて赤かび病の発生を抑制し品質向上につながっている。
6日、駒ケ根市で開かれた指導会には生産者やJA上伊那、上伊那農業農村支援センターの担当職員ら41人が出席。圃場作りの重要性や病害対策、農業事故防止対策について確認した。
JAと同センターは、10月も気温が高いことや降雨が予想されることから、適期に播種作業ができるよう早めの準備を呼びかけている。良質な麦を栽培するためには、丁寧な耕起や酸度矯正などの圃場作りが重要だ。整地不良の場合、生育不良や除草剤効力の低下などにつながるため、細かく砕土をすることやpH6.5を目標に酸度矯正を行うことなどを説明した。また、近年増加している農業事故について、2人以上で作業を行い体調を確認し合うことや、曲がり道や狭路では速度を落として安全運転を心がけるよう呼びかけた。
同センターの担当職員は「大麦栽培も赤かび病の発生が懸念されているため状況により薬剤防除を検討し、良質な麦を栽培していこう」と呼びかけた。