JA上伊那花き部会アルストロメリア専門部は10月8日、2025年度アルストロメリア専門部販売取引会議を伊那市のJA本所で開いた。生産者や市場関係者ら約70人が出席。アルストロメリアの出荷が本格化する前に、同JAが出荷する11市場と販売実績や販売計画、生育状況について情報を共有した。
同部会は「花き総合供給産地として販売金額20億円」をスローガンに掲げる。年間で1,100万本の出荷量を超えるアルストロメリアは同JAの主力品目の一つだ。切り花全体の流通量が減少する夏場の需要拡大を狙った「夏メリア」の生産にも取り組むなど、日本最大の産地として知名度向上を目指し、25年度は販売金額11億円に向けて生産に取り組んでいる。
会議では、各市場の担当者が今期の販売目標や取り組み状況を報告した。市場担当者からは「上伊那のアルストロメリアは良質で、安定して出荷をしてくれるため安定供給につながっている」と話し、今後の出荷量に期待した。また、寒冷期対策の重要性について情報を共有し、品質の確保に努めるよう呼びかけた。
同専門部の木下穂積専門部長は「近年、猛暑が続き通常の対策だけでは生産が困難になってきているが、上伊那のアルストロメリアは他の産地と比較して品質・販売ともに良好で、生産者の方々には大変感謝している。今後も、全員が知恵と情報を出し合い結集していこう」と呼びかけた。