JA信州諏訪野菜専門委員会だいこん専門部会の栁平憲一さん(84)は10月12日、収穫大詰めを迎えた茅野市の特産品「蓼科大根」の出荷作業を行った。品質・味ともに良好の仕上がり。60ケース(1ケース10キロ)を箱詰めし、同市のJA茅野市営農センター北部集荷所に持ち込んだ。
蓼科大根は、同市で生産されるブランド大根。栁平さんは、収穫後、自宅で作業ができることに魅力を感じ、30歳ころから栽培を始めた。
2025年は、年間で計1ヘクタールを栽培する。初出荷は6月初旬。夏季はトウモロコシ栽培に切り替えた後、10月現在、2回目の収穫期を迎えている。
作業は、家族皆で分担して行う。朝に長男・長女が収穫を行い、日中に栁平さんと妻のとし子さんが箱詰めし、週2~3回出荷する。
この日は、4人で作業。茅野市の自宅の洗い場で、大根の泥を落とすため、事前に水をかけた後、専用の機械に入れる。布だわしを付けた軍手をはめ、手作業でさらに磨きあげ、白く輝くダイコンが作業レーンに並んだ。重さを測って箱詰めし、軽トラックに運び入れた。
収穫は、10月下旬ころまでを見込む。その後は、来年の畑の準備を行う計画だ。
栁平さんは「今年は天候が良かったおかげで、大根が大きく育ち、味もとても良い。おでんや豚汁など、煮込んで食べるのがおすすめ」と笑顔を浮かべる。来年に向けて、「孫も手伝ってくれ、とても頼もしい。家族皆で協力して、頑張って栽培したい」と抱負を語った。