JAあづみ果実課と担い手支援室は、5日安曇野市で「第4回リンゴ就農体験会」を開いた。県内外から14人が参加し、リンゴの葉摘みや収穫体験を行った。
松本市または安曇野市で就農を検討している60才以下の方を対象に実施しており、リンゴの剪定や摘果、収穫など一連の作業を体験できる。県内のみならず県外からの参加者も多く、就農に向けての後押しを行っている。
圃場は松本市梓川の二村真光さんのリンゴ園でサンふじの葉摘み作業やシナノスイートの収穫作業を体験した。当日はこの体験会を通じて実際に就農した遠藤賢さん、JA営農指導員らが参加者に寄り添いながら、葉摘みの重要性や収穫方法のポイントを説明。参加者の一人は「どの作業も根気のいる作業だったが、その分自分の手で収穫した時の喜びより強く感じることができた」と笑顔で話した。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「現在、すでに担い手が不足している状況。今回の体験会を通じてりんご栽培に関心を持ってもらい、将来産地を担っていただく生産者を県、安曇野市、松本市と協力して地域の農業を守るJAとして体験会を続けたい」と話した。
全4回にわたって開かれてきた当体験会は今回で最終回を迎え、来年2月頃から再び就農体験会が開講される予定だ。