JA信州うえだ果樹部会は9月から10月初めにかけて、リンゴの中生種の出荷説明会を品種ごとに合わせて20会場で開催した。生産者のべ約300名が参加し、「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」「王林」の出荷規格や荷造り時の注意点のほか、適期収穫についても確認した。
同JAの今年の出荷目標は、1ケース10キロ換算で、「秋映」が24,430ケース、「シナノスイート」が11,650ケース、「シナノゴールド」が5,950ケース、「王林」が500ケース。「秋映」は出荷が始まっており、凍霜害が少なかった今年は見栄え・食味ともここ数年で最もよい出来。後続の品種にも期待が高まる。
10月2日にJA農産物流通センターで開いた「シナノゴールド」「王林」の説明会には、生産者17名が参加。JA営農技術員が、出荷基準や出荷開始日、荷造り方法を説明した。特にシナノゴールドについては、着色と食味をしっかり確認したうえでの適期収獲を依頼したほか、「皮が打ち傷に弱いので、収穫時に枝で擦ったり、果実同士のツルでの刺し傷に十分注意してください」と、呼びかけた。生産者は、JAが用意したサンプルを手に取り、着色状況などを質問して熱心に確認していた。
同JAでは、生産者が適期収穫を優先できるよう、収穫量が少ない場合はコンテナ半量でも荷受するなど、品質確保による農家の手取り向上に努めている。
「シナノゴールド」の出荷は10月12日からを予定。また10月下旬には「ふじ」の出荷説明会を予定している。