JA信州諏訪直売所専門委員会は9月1・2日、管内のJA施設3カ所で「野生キノコ出品にかかわる講習会」を開いた。同委員会に属するA・コープ直売部会と夢マーケット直売部会の部会員76人が出席。採取時の注意点や出品マニュアルを確認した。
同委員会は、同JA農産物直売所出品取扱要領により、直売所に出品できる野生キノコを「マツタケ」「コモショウ(ショウゲンジ)」「ウシカワ(クロカワ)」「ジコボウ(ハナイグチ)」の4品種に限定。出品希望者には今回の講習会へ参加を義務付け、出品時は各店の直売担当者と、現物、採取報告書、受講証明書の確認を徹底する。
2日の茅野市の玉川研修センター会場では、25人が参加。講師は、株式会社長野県A・コープコンプライアンス室の牧修嘱託審議役が務めた。野生キノコ販売における注意点と野生キノコによる食中毒発生状況を説明。過去の事故事例をもとに、間違えやすい野生キノコや出品時の包装方法を話した。
牧嘱託審議役は「『間違えないだろう』という思い込みが事故のもと。よく調べて食用だと確信のあるキノコを採りましょう」と呼び掛けた。
A・コープ直売部会の茅野市の山岸秀幸さん(77)は「自分ができることをして事故防止に努める。新鮮なキノコを出品したい」と話した。