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試験地でコシヒカリなど稲刈り 平年より1週間ほど早まる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 16, 2025 1:30:00 AM

伊那米総合試験地運営委員会は9月10日、伊那市の伊那米総合試験地で基準品種となる「コシヒカリ」などの稲刈りをした。6月中旬以降の高温により、平年よりも1週間ほど早い刈り取りとなった。
同委員会はJA上伊那や上伊那農業農村支援センター、JA全農長野、農業共済組合上伊那支所などで構成する。
試験地は上伊那地域に適した奨励品種の選定と、管内の水稲栽培の指標として品種ごとの生育を調査することが目的だ。今年は「コシヒカリ」をはじめ、もち米や酒造好適米、品種登録前の米を含む11品種を栽培。毎年5月15日に田植えをして、収穫まで10日ごとに草丈や茎数などの生育を計測。同じ条件下での生育状況や収量・品質などを調査してきた。
この日は、関係職員5人が中晩生種5品種をそれぞれ60株ずつ手作業で刈り取った。今年は平年に比べ草丈が高く茎数が少ない傾向で、猛暑による胴割粒や白未熟粒の発生も懸念される。刈り取った稲は乾燥させ、10月上旬に品質や収量を調査する予定だ。
稲刈りした職員は「管内ではカメムシによる斑点米や、一部地域でいもち病・渇水による品質低下が心配される。管内の刈り取り作業も本格化しているが、適期収穫を心がけ、品質低下に注意してほしい」と話した。