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事業拡大の大きな力に 農福連携でくだものの荷造り作業 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 12, 2025 1:30:00 AM

JAみなみ信州農産物総合DMセンター(高森町)は、社会福祉法人親愛の里グループの事業所「親愛の里紙ふうせん」と協力し、農福連携によるくだものの荷造り作業を行っている。今年で5年目の取り組み。11日には施設利用者4人が梨「二十世紀」の荷造り作業を行った。丁寧な作業でクレームはほとんどなく、同センター事業拡大を支える大きな力となっている。今年度から繁忙期には作業員を増員して作業を行う予定。
同センターでは贈答用のほか、少量で手に取りやすい価格帯の商品など多様な規格を開発。ネットやカタログ販売にも力を入れており、選果場や同センター職員だけでは追いつかない作業を同施設との連携で補っている。
この日作業者は傷の有無を確認し、キャップをかぶせて箱詰め、封をする一連の工程を丁寧に進めた。同センターの松原正和所長は「細かな梱包まで職員だけでは手が回らないので助かっている。作業を楽しみに来てくれることもうれしく、安心して任せられる。農福連携によって雇用や交流が生まれ、つながりが広がってありがたい」と話した。
作業を支援する同施設職員の福澤佳子さん(62)は「皆さん任された仕事をきちんとやろうと張り切っている。施設の外で働くことで地域に役立っている実感があり、喜びにつながっている。通いやすい距離なのも魅力」と話した。
今年度は来年2月末までに梨やリンゴ、市田柿など約3万箱の作業を予定。カタログ封入作業も同施設に依頼し、継続的な連携を行っている。