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白いダリア「アルプスミルキー」デビュー | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 12, 2025 2:00:00 AM

JAみなみ信州は今シーズンからダリアの新品種「アルプスミルキー」の出荷を始めた。白色で直径10cmほどの中輪のダリアで、真っすぐ伸びた舟形の花弁が幾重にも重なって咲く。「南信州を象徴するアルプス」と「白い輝きを放つ花」の意味を込めて同JA花き部会ダリア専門班で命名した。同専門班で名前を付けて出荷を開始したのは初めてで、今後の生産拡大への期待も高い。
同JAは日本一のダリアの産地で、ダリアは2024年度同JA花き販売金額5億円のうち1.5億円を占めるメイン品目。現在40人の生産者で40品種以上を栽培し通年出荷している。今年度から新規栽培者が17人増えるなど勢いがある同専門班は、既存栽培者と新規栽培者を分け指導会を行うなど産地全体の栽培技術の向上を図っている。発足時から新品種の検討を重ね、白いダリアの中でも市場や花屋からの需要が高く、扱いやすい咲き方や大きさの品種を検討してきた。24年に育種元である秋田国際ダリア園から球根の提供を受けた品種を「アルプスミルキー」と命名し、今年デビューを迎えた。今年度同JAでは生産者2軒が栽培。8月下旬から始まった出荷は今後通年行っていく。今年度400ケース(1ケース30本入)の出荷を見込み、関東・中京・関西方面の市場へ出荷する。
同JA営農部農産課の塚平涼係長は「生産者の皆さんが新品種導入に向けて積極的に取り組み、いよいよデビューを迎えた。市場の反応を見ながら売り込み、生産拡大も検討していきたい」と話した。