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大切に育てた米を手刈りで収穫 食や農への関心深める | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 12, 2025 4:00:00 AM

安曇野市立豊科東小学校5年生35人が9月12日、同校に隣接する6アールの田んぼで「コシヒカリ」の稲刈りとはぜかけ作業をした。同JAが展開する食農教育「あぐりスクールサポート事業」の一環で、苗や肥料などを無償で提供している。
JAあづみの理事やボランティア、児童の保護者らが鎌の使い方を指導し、児童らは手刈りで収穫をした。黄金色に実った稲穂をつかみ、鎌で根本を刈り取った。5束ずつ刈り取った稲をひもで縛り、はぜにかけた。
豊科東小学校の米作りは40年以上続く伝統行事。担任の安本和美先生によると、同校は水田の跡地に建てられていて、授業などで米作の大切さや農業ができることのありがたさを伝えてきたことで、児童は米作りに対する思い入れが強いという。
5月の中旬に児童らが苗を手で植え、米が育つ過程を知ってほしいという安本先生の想いから、夏休みには毎日当番制で水管理当番を行ってきた。当番では、水が7~8センチ入っているかどうか、米はどのような状態だったのかなどを児童が記入する「米作り日記」も作成した。
はぜかけした米は、10日ほど乾燥させ機械で脱穀する。そのあと25、26日に校外学習のキャンプで飯盒炊飯してカレーと食べる予定だ。またPTAも交えた「収穫祭」で味わい、1年間の体験発表をする。
上川手地区の下里英文理事は「いまは手で刈り取るのは貴重な体験。子どもたちにとって良い経験になってもらえたらうれしく思う」と話した。