県の「信州の伝統野菜」に認定されている「牧大根」(信州地大根)の普及に取り組むJAあづみ女性部西穂高支部の牧大根プロジェクト(=降籏房子代表)は10日、安曇野市穂高牧の畑で種まきをした。
同支部は、明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」を次世代へ伝え守っていこうと2006年にプロジェクトを発足し、今年で20年目の節目を迎えた。
メンバーやJA職員ら17人が、手押式播種機「ごんべえ」を使い地元農家から借りている畑23aに、畝幅を60cmほどあけながら種をまいた。
種子は地元で採取されたものを使用。暑さの影響で例年に比べ5日程度種まきを遅らせた。種をまいてから5日ほどで芽生え、9月中旬に間引きをして良い株を1本残す。11月の中旬に約8000本の収穫を予定している。
収穫した牧大根の多くは漬物の「うんめぇ漬け」に加工し、大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」など同JA直売所で販売する予定。
メンバーの熊井悦子さんは「メンバーたちと力を合わせて20年の節目を迎えることができた。これからもこの伝統を守り続けていきたい」と話した。