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10億円産地を目指して女性研修会を開く 共選施設や栽培圃場を見学 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 10, 2025 1:30:00 AM

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は8月28日、女性研修会を開いた。部会スローガン「アスパラガス販売高10億円産地」に向けて、今年新たに設置した共選施設や、省力化が期待される枠板式高畝栽培を取り入れている圃場を見学した。
アスパラガスはJAの主力品目の一つで、生産量は県内1位。生産者の負担軽減や品質の均一化、新規生産者の確保に力を入れ、さらなる生産拡大に取り組んでいる。
この日は、女性生産者や専門部役員、JA担当者ら33人が参加した。今年3月に全国で初めて人工知能(AI)機能付きの自動選別機を導入した同施設(南箕輪村)を見学。選別機の性能や市場出荷までの流れなどの説明を受けながら、施設内の室温を16度に保つことで選荷作業中も品質を維持していることや、規格外となったアスパラガスは大手コンビニエンスストアへ加工用として出荷していることなどを学んだ。
その後、同村内で枠板式高畝栽培している「合同会社信州アスパラの里」を視察。畝を高くすることで収穫時などの作業姿勢が改善されることや、省力化するために防除作業はハウス間からスピードスプレーヤーで行っていることなどを説明した。
同専門部の野澤典生専門部長は「今年は春先の低温で萌芽が遅れたが、施設は順調に稼働し、市場からの評価にもつながっている。女性生産者の意見も取り入れ、よりよい栽培や選荷作業、販売につなげていきたい」と呼びかけた。