JA佐久浅間は、髙栁利道組合長と栁澤正専務が「ぶどう栽培振興プロジェクト」のモデル圃を訪れ今年の欧州系ブドウの成育状況と出荷状況を視察し出来を確認した。
同プロジェクトは2021年9月に立ち上げた14プロジェクトの一つ。新規栽培者支援として、長年ぶどうを指導してきた他JAのOBを招き、栽培技術の総合監修と技術員の育成など、JA内の指導体制を強化。技術を広げる場として佐久市と小諸市にモデル圃を25a設置。モデル圃ではナガノパープルの出荷が始まり、シャインマスカットやクイーンルージュ(品種名=長果G11)も9月中旬から市場へ出荷する予定。100ケース(1ケース10房)の出荷を目指す。
8月28日、髙栁組合長と栁澤専務は、モデル圃のハウス栽培ブドウの出来栄えを確認。「未来に向かって蒔いた種が実り収穫最盛期を迎えることができた。今後は品質向上させるとともに生産者を増やしていきたい」と話した。
プロジェクト開始から4年が経過し、栽培者は50人で面積は4ヘクタール。相談者は100人を超え、病気の予防や降ひょう、果実の裂果を防ぐ、JAがすすめる簡易雨よけと雨よけハウスを95パーセントが使用している。
指導するJA営農経済部果樹振興センターの柳澤憂呂係は「高品質なブドウを栽培し、成功例を広げ、新規栽培者を増やしたい」と話す。