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早生主力「つがる」選果規格検討会 市場と基準定め歩調を合わせる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 19, 2025 2:30:00 AM

JAあづみりんご部会は8月7日、早生品種の主力つがるの出荷開始を前に、選果規格検討会を南部果実選果所で開いた。
同JA営農指導員や役員、各地区のりんご部会長、全農長野のほか、東京や関西、京都の出荷取引をしている市場9社など、約30人が参加。25年産つがるの選果規格を定め、市場各社と歩調を合わせて取り組んでいく方針を決めた。
市場関係者とJAは、各等級のサンプルを見ながら、選果機のセンサーで判別する着色割合や熟度の数値を確認し、昨年と同じ数値での基準を決定した。また、つがるは以前から、特秀・秀・優・良の4等級の規格で選果していたが、近年の気象などの影響で、特秀の数量が多くないことや着色基準の色が現実的ではないと判断し、今年から特秀の規格を廃止。秀・優・良の3等級での選果基準を決定したほか、病害虫やさびなどの規格も検討したが昨年と大きな変化はなく、市場各社と同JAが互いに同意した基準での規格が最終決定された。
25年産の生育状況は、高温の影響で日焼け果が多いものの、着色はしっかりとしていて例年に比べてスレ果が少なく、数量は昨年並みを見込んでいる。
この検討会は、産地の生育状況などの理解や、取引市場各社の規格の目揃いが目的で、早生種や中生種、晩生種のそれぞれ主力品種の選果が始まる前に開催している。
大阪中央青果株式会社の岡﨑昌取締役は「つがるは、8月中の出荷「早出し」と収量を重要としている。あづみのつがるは、出荷が早く産地としての期待が大きい」と話した。
8月17日につがる出発式が行われ、主に関東や関西、地元市場へ出荷される。