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第1回JA上伊那ビジョンフード産地推進会議 アルプス米への理解深める | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 18, 2025 4:00:00 AM

JA上伊那や減農薬米栽培協議会、生活クラブ連合消費委員会、生活クラブ連合会は7月31日と8月1日、2025年度第1回JA上伊那ビジョンフード産地推進会議を開いた。会議には、同協議会や連合会の委員、JA担当職員ら20人が出席。各単協の活動報告や利用実績報告をしたほか、宮田村の水田や飯島町のJA南部カントリーエレベーター(CE)を視察。生産者やJA担当職員が栽培管理や生育状況などを説明し、交流を深めた。
同会議は、人が暮らしていくために欠かせない農畜産物「ビジョンフード」の利用結集活動を推進するための情報を共有することや、生産から消費の持続性に向けた課題・計画を見直し、次世代の子供たちが安心して暮らしていける社会を目指して活動に取り組んでいる。
初日の会議は伊那市のJA本所で、同JAと同協議会が米の生育状況を報告し、生活クラブに出荷する減農薬米「アルプス米」について意見を交わした。交流会などを通じてアルプス米の根強いファン層が増加したことや、生産者交流会を実施したことを説明。同委員会の都筑裕子理事は「米不足の今だからこそ皆で分け合い、残さずに食べていくことが大切だ」と話し、共同購入の大切さについて共有した。
翌日は、同村の清水重宏さん(56)の水田やJA南部CEを視察。清水さんが管理する水田では、湿度が高い環境を活かして数年前に畑作から変更し、現在は約1.5ヘクタールで「コシヒカリ」を栽培している。同村では水稲の減農薬栽培を行っていることから、畦畔の草刈り作業を徹底することでカメムシなどの害虫対策を怠らないことを説明。同施設では、500トンのサイロ4棟で減農薬米を調整・貯蔵していることや、籾すりの流れを管理している機械などを見学して理解を深めた。
都筑理事は「上伊那は米や野菜、果実などの施設が揃っていて規模も大きいため驚いた。今度も会議や交流を通して互いに学んでいきたい」と話した。