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トルコギキョウ勉強会 他品目の栽培を学ぶ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 12, 2025 3:00:00 AM

JA上伊那花き部会青年部は7月28日、伊那市の株式会社フロムシードの圃場で青年部独自の勉強会を開いた。地域全体の多品目の花き生産を学び、部会が取り組む「花育事業」での説明や、栽培技術の向上につなげることが目的。今回は全国有数の出荷量を誇るトルコギキョウの育種や栽培ハウスを見学しながら部員間で情報を共有し、交流を深めた。
管内では、生産量日本一のアルストロメリアをはじめ、トルコギキョウやスターチス、ユリなどの多品目を生産。同部会ではスローガンに「花き総合供給産地として販売金額20億円」を掲げ、多品目・長期安定出荷や市場から求められる商品づくりに取り組んでいる。
JAの主力品目であるトルコギキョウは、上伊那地域で育種した50を超えるオリジナル品種が特徴で、JAのトルコギキョウ出荷量全体の85%以上を占める。葬儀やブライダルなどに幅広く使われ、市場からの需要も高い。
勉強会は4月のアルストロメリアに続いて2回目。自分で栽培していない品目の生産過程や他生産者の栽培の工夫を学ぶために企画している。
この日は部員やJA担当職員ら17人が参加した。同社の伊東雅之代表がオリジナル品種の育種や育苗管理、土壌消毒などの圃場づくりの特徴を説明。栽培ハウスや出荷準備を行う選花場で、作業の省力化における取り組みを紹介した後、育種に関わるハウスを見て回り、オリジナル品種ができるまでの流れや新品種づくりで意識している点を説明した。
青年部の石川弘明部長は「部員が少しでも他品目に興味を持ってもらうことが、部会スローガンの『花き総合供給産地』としての発展につながる。今後も勉強会を開催することで、品目を超えた生産者同士の交流や情報交換を図っていきたい」と話した。