JAグリーン長野と長野県更級農業高校が連携して行う「親子ふれあい農業塾」は7月26日、長野市篠ノ井のほ場で「ジャガイモ」の収穫を行った。7組15人の受講生親子と同校生徒11人が参加した。この農業塾は小学生とその保護者を対象にし、食農教育一環として、年間を通して企画しているもの。
ジャガイモは5月に受講生が生徒の指導で家庭ごとに分けられた区画に定植したもの。以降、水やりや草刈りなどは各家庭が行ってきた。生徒も授業の時間を使ってほ場を訪れ、指導支援を担当する受講生の区画の様子を確認。受講生の区画を示す生徒手製のボードに「順調に生育しているね」「引き続き草取りがんばろう」等アドバイスやメッセージを残し、見守ってきた。
収穫作業は、生徒を講師に、受講生児童と保護者が力を合わせて収穫。高校生がスコップで土を掘り上げ、その場所を児童や保護者が手で土をかき分けると、ジャガイモが次々に顔を出し、児童や保護者からは大歓声。児童「すごく大きいね」「いっぱいある」と嬉しそうにジャガイモを手に取っていた。保護者は「定植や収穫はとても楽しかったけれど、暑いなかの草取りや水やりの作業が大変だった。でも子どもが“今日は畑に行く?”と率先してくれていて、とても楽しんでいる様子だった」と振り返り、児童の成長を実感していた。
各家庭とも出来は上々で20~30kgを収穫。ジャガイモとともに定植したエダマメは、8月中に家庭ごと収穫する予定。また9月には、秋野菜の定植も予定している。JAと高校では引き続き連携しながら、食農教育を実践していく考え。