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今日から備える認知症 助け合いの会が協力会員研修公開講座を開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 5, 2025 4:00:00 AM

JA信州うえだ助け合いの会は7月4日、東御市田中のラ・ヴエリテで協力会員研修公開講座を開いた。会員や地域住民など57名が参加し、(一財)日本農村医学研究所主任研究員の栁澤和也氏を講師に、「知ってよかった!今日から備える認知症」と題して研修を行った。
同会は、「年をとっても住み慣れたところで安心して暮らしたい」という地域住民の願いを、協同の力で実現しようと活動するボランティア組織。会員には、実際に活動を行う協力会員と、年会費を納めることで活動に参加する賛助会員があり、合わせて25年2月末で873人。地域の高齢者を対象にした「よりあい広間」と名付けた集いの場を、JA施設や公民館等を会場に開いている。内容は、JA保健師(長野厚生連鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院から出向)を講師にした健康講話や「モルック」「ボッチャ」といったニュースポーツ体験、お茶やお昼の提供などで、高齢者の健康維持や集った人同士のコミュニケーションを目的に企画している。
また、毎年数回、会員だけでなく地域住民の参加もよびかけて、研修会を開催している。今回は、今年度の活動テーマである「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」につなげるため、認知症についての理解を深め、地域に発信できる予防方法を知ろうと企画した。
研修では、認知症に備えて実践したいこととして、生活習慣・食生活に気を付ける、発症のサインを見逃さない、笑いやユーモアのある暮らしをする、などのキーワードを上げた。さらに、筋肉を維持する“貯筋”のための運動や、仲間とできる頭と体を使ったレクリエーションなどを体験。講師は、「認知症を完璧に予防する方法は確立されていないが、リスクを低下させることはできる。今日から認知症に備えていきましょう」と呼びかけた。
参加した協力会員は、「認知症への備えについてとてもよく理解できた」「認知症の予防ができると知ったので、今日学んだことを努力してやっていきたい」と、前向きに話していた。
同会では、下期も「認知症」についての研修を実施予定だ。