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梨省力化栽培の園地を巡回 生産拡大に向けて視察 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 9, 2025 1:30:00 AM

JA上伊那果樹部会梨専門部は6月27日、梨の省力化栽培に取り組む園地巡回を行った。成園となった省力化栽培の園地を視察し園主から説明を聞くことで、栽培技術の向上や梨産地へと発展させるための組織構築につなげることが目的だ。この日は、ジョイント栽培に取り組む管内の園地4カ所を見学した。
同JAでは、全国的に栽培面積が減少する中でも需要が高まっている梨の生産を拡大させようと、団地化や栽培の省力化に力を入れ生産者の生産意欲の向上につなげている。
管内では、試験品種の栽培検討や現地試験にも取り組み、生産量の確保と産地としての発展を目指す。10年ほど前から、慣行栽培よりも早期成園化が見込める平棚ジョイント栽培と、剪定などの作業時間を大幅に削減できるⅤ字ジョイント栽培を試験的に導入。慣行栽培の課題解決に取り組んでいる。
この日は生産者やJA担当職員ら21人が参加した。ジョイント栽培に取り組む生産者の中でも特に先進的な園地を視察し、それぞれの園主らが成園になるまでの経過や省力化するための工夫、現在の課題点などを説明。参加者は、仕立て方や生育状況などを実際に見ながら確かめ、産地の発展に向けて意見を交わした。
同専門部の唐澤良忠専門部長は「今後進めていきたい省力化栽培を大勢の皆さんに見てもらう良い機会になった。新植・改植の参考にしてもらえればうれしい」と話した。