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2025年度上伊那生産部会協議会 第1四半期の状況を共有 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 3, 2025 1:00:00 AM

上伊那生産部会協議会は6月19日、2025年度の会議を伊那市のJA上伊那本所で開いた。25年度の営農事業の進捗やJA独自の支援事業、青果物輸送の状況などを共有した。
同協議会は、農畜産物生産販売事業の円滑な推進と生産農家の集結による強力な産地体制づくりのために生産部会の連携や協調を図り、部会の発展に寄与することが目的。同JAの西村篝組合長を会長に、各部会の正副部会長やJA役職員らで構成される。今年度は、全品目合わせて農畜産物販売高136億7000万円を目指す。
この日は、協議会の委員31人が出席し、JAの各担当職員が第1四半期を終えた5月時点の進捗を報告した。重点品目の一つで今年から共選出荷が始まったアスパラガスは、高品質で市場からの期待が高く、気象状況によって出荷本数は伸び悩んだものの全国的な品薄状態によって高単価で推移。あわせて、園芸品目の生産拡大に向けて取り組む団地化の推進状況などを確認した。
また今年度、新たに同JAに設置した「みどりの戦略推進室」では、環境保全型農業に向けた減農薬栽培や有機栽培などの推進を実施。JA野菜栽培指針への緑肥作物の掲載、管内の堆肥を使用する循環保全型農業に向けた仕組みや、直売所・アンテナショップへ減農薬栽培の農産物コーナー設置の検討など、取り組み内容を報告した。
その後、JAが行っている生産拡大や農業振興に関わる支援内容や青果物輸送の状況について確認し、意見や要望を聞いた。
西村会長は「管内には若手生産者や高い目標を持って取り組んでいる生産者がたくさんいて心強い。JAの支援事業を有効に利用して、さらなる生産拡大に取り組んでもらいたい」と呼びかけた。