諏訪市豊田地区の有賀林野株式会社は6月25日、ソネディックス・ジャパン株式会社(東京都)と協力し、同市の「長野諏訪ゴルフメガソーラー発電所」の見学会を開いた。同市の豊田小学校6年生2クラス計48人が参加。児童に自然エネルギーへの興味・関心を深めてもらい、将来にわたり森林を守っていく大切さを伝えた。
この見学会は、2020年に初開催。今回は2023年以来、3回目の実施となる。同発電所の地権者の有賀林野株式会社が「地元の子どもたちに発電所を見に来てもらい、自然エネルギーについて学んでほしい」という思いから、ソネディックス・ジャパン株式会社と協力して企画した。
同発電所は、同市の市街地から15分ほど山道を進んだ先のゴルフ場跡地に建設。2017年に稼働を開始した。広さ127ヘクタールの土地に、太陽電池パネル14万3080枚を設置している。
児童はこの日、クラスごと同発電所に訪れた。太陽電池パネルが一帯に広がるエリアまで移動し、ソネディックス・ジャパン株式会社の社員が説明を行った。
太陽電池パネルは、光が当たると電気が流れる仕組みになっていることや、全ての家庭が送電線でこの発電所と繋がっているため、皆が電気を使えることなどを解説した。また発電所では、電気設備点検や太陽電池パネルに草木がかからないようにするための除草作業を行っていることも伝えた。
児童からは多くの質問があがった。「発電所は、農業にはどのように役立っている?」という質問には、担当者は「農機具には電気を使うものが多く、栽培管理面でも電気が必要な時が多くある。そういった時に、この発電所が役立っています」と回答。児童は真剣な表情で頷きながらメモをとっていた。
6年1組の降旗怜桜さん(11)は「この発電所がお家と繋がっているから自分たちがいつも電気を使えることを知れて、面白かった。すごいと思った」と話した。
有賀林野株式会社の小泉吉彦社長は「自然エネルギーが自分たちの生活に役立っていることを理解してもらえればと思う。有賀林野では、森林を守りCO2削減に向けた取組みを行っている。こういう機会を通して森林に足を運んでもらい、大人になっても大切に思ってほしい」と願った。