JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は6月13日、南箕輪村のJA上伊那野菜選荷場で共選アスパラガス中間検討会議を開いた。生産者やJA担当職員、全農長野の職員ら56人が出席。2025年度の販売情勢や春芽の出荷実績、今後出荷される夏芽に向けた課題について情報共有した。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つ。アスパラガス共選施設が4月から本格稼働し、野菜部会のスローガン「アスパラガス販売金額10億円」に向けて生産拡大に取り組んでいる。
3月下旬から本格的に始まった春芽の出荷は、5月下旬時点で前年実績の8割ほどを出荷している。同専門部の野澤典生専門部長は「同施設が本格稼働し1カ月が経過した。これまで感じたことや課題を前向きに話し合い、皆で課題をクリアしていこう」とあいさつした。
25年度の春芽の生産販売は、全国的に低温や干ばつなどの影響で不作傾向となった。しかし、管内のアスパラガスは市場からの品質評価が高く、従来の結束規格のみならずバラ規格などバリエーションが広がったことで、顧客満足度向上や売場拡大につながり生産販売は良好だ。
JA担当職員は出荷状況について、収穫時の長さを均等に切り揃えることや、クッションポールなどを用いてアスパラガスが曲がらないようにと呼びかけた。その後、生産者と意見交換が行われ、現場の声を聴き改善点などを確認した。
JA園芸課の小出順誠野菜係長は「生産者の努力のおかげでトラブルはなく、良質なアスパラガスの出荷に感謝している。市場からの評価も高いため、品質維持や販売金額確保につなげよう」と呼びかけた。