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箕輪町ぶどうオーナー開園祭 種なし化の作業を体験 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 24, 2025 4:00:00 AM

JA上伊那北部営農センターは6月21日、「箕輪町ぶどうオーナー」の開園祭を同町で開いた。今年は県内外の24組が、長野県のオリジナル品種である「ナガノパープル」を契約。オーナーとなる区画を選び、種なしブドウにするための作業を体験した。
オーナー制度は、消費者に農業を身近に感じてもらうことが目的。「自分のブドウを作る楽しさを知ってもらいたい」と、房形を作るために最も重要な摘粒作業の時期に毎年開く。2019年に始まり毎年好評で、再契約者も多く2区画以上を契約するオーナーもいる。
今年の生育は、春先の低温で昨年より5日ほど遅かったものの、6月に入り高温が続いたことで回復傾向。果実の生育にばらつきがみられるが順調な生育となっている。
この日は、園主の髙田知行さん(56)が栽培に対する想いや収穫までの作業を説明。園地を訪れたオーナーは、摘粒前の小さい果実や咲いているブドウの花の香りに触れながら栽培管理を学んだ。その後、オーナーは日当たりや生育状況を確認しながら区画を選び、名前を書いたビニールテープを木に結んだ。また希望者はオーナー区画の生育が摘粒作業前の結実期であったため房作り体験ができず、果実を種なし化させるためのジベレリン処理の作業を体験した。
東京都から参加したオーナーは「種をなくす作業をしていることを初めて知った。とても手間がかかっていると感じ、改めて感謝しなければと思った。実際に貴重な経験ができてよかった」と話した。
髙田さんは「房作りを体験してもらえず残念な部分もあるが、作業期間が満開から3日間しかないジベレリン処理を体験してもらえて、かえって良かったと思う。自分が初めてブドウを栽培したときの収穫の感動を皆さんにも味わってもらいたい」と話した。