JA上伊那果樹部会ブルーベリー専門部は5月30日と6月4日に、園地巡回を地区ごとに行った。他生産者の園地を見ることで、自分の園地の着果量や栽培管理を見直すことが目的。生産者は希望者の園地を見て回り、品質向上に向けて意見を交わした。出荷最盛期は7月上旬となる見込みで、8月中旬まで続く予定。
管内では、早生品種のため販売単価が安定しやすく、市場からの人気も高い大粒品種「デューク」を中心に栽培。また、大粒品種を完熟させてから収穫した「蜜のつぶ」の販売など、上伊那ブランド力の強化に取り組んでいる。
今年は凍霜害の影響も少なく、順調な生育だ。例年に比べ着果量が多いため、収穫遅れによる過熟果に注意するよう呼びかけている。
4日、中部と北部地区を対象に開いた巡回には、生産者約15人が参加。事前に申し込みのあった生産者の園地5カ所を2班に分かれて見学した。生産者は木の仕立て方や栽培技術など、お互いに質問し合いながら知識を深めた。
同専門部の征矢博専門部長は「生産者によって園地の作り方に特徴がある。いろいろな園地を見て、自分の管理しやすい方法を見つけてほしい」と話した。
また、巡回と合わせて収穫出荷説明会が開かれ、参加した生産者は出荷規格や出荷時の注意点を確認した。