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ブルーベリー出荷本格化 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 18, 2025 1:00:00 AM

JAみなみ信州管内でブルーベリーの収穫が本格化している。9日から始まった出荷は6月下旬から7月上旬をピークに7月末まで続く。13日、飯田市の小笠原美奈穂さん(76)は早朝から収穫作業を行った。「今年は量もしっかりついて、大きく良い仕上がり。収穫がなにより楽しい」と作業を行った。
小笠原さんのお宅では30年ほど前からブルーベリー栽培を始め、現在は広さ約8アールで5品種150本の樹を栽培している。普段は美奈穂さんひとりで剪定や防除、除草を行い、消毒は最小限にできるだけ自然のままの安全安心な栽培がこだわり。収穫には妹と近所から2人が手伝いに来る。収穫作業を心待ちに「皆でおしゃべりを楽しみながら口も手も忙しい」と笑顔で話した。小笠原さんのお宅では今年4,000パック(1パック100g)の出荷を予定している。
同JAのブルーベリーは粒が大きいことが特徴で出荷はじめは酸味が強く、6月中旬頃には甘みが増し肉厚で果汁もたっぷりになる。さらに昼夜の気温差で甘みが乗り、美しい青紫色に色づく。今年度は4月下旬の低温により一部園地で被害があったものの大きな影響はなく順調に生育が進み、玉伸びも良好で良い仕上がり。降雨や高温による品質低下を防ぐため生産者は収穫後に果実の湿気の除去や保冷などの対策を行っている。今年度同JAでは28トン(1パック100g、25万パック・前年比100%)の出荷を見込んでいる。
同JA営農部果実柿課ブルーベリーチーフの原章郎技術員は「1粒ずつ適熟を見極め収穫する手間のかかる作業だが、生産者は食べるときにおしく食べてもらうよう丁寧な作業をすすめている。いろいろな品種があるのでぜひ食べ比べて楽しんでもらいたい」と話した。