JA中野市は6月12日、「令和7年5月の降雹・強風被害の早期復旧に関する要請書」を市長と市議会議長に提出した。
同JA管内では5月21日の夕方、1センチメートル大の雹や最大風速18メートルを超える強風により、一部地域で果樹をはじめとした園芸品目およびきのこ施設への被害が発生した。現状の被害面積は72・3ヘクタール、被害金額は1億6千万円を超える。今後生育が進むにつれて被害は拡大していくと推計され、被災農家の農業経営に与える打撃は極めて大きい。
この日は、望月隆組合長らが中野市役所を訪れ、湯本隆英市長と芦澤孝幸市議会議長にそれぞれ要請書を提出。特別農薬散布・葉面散布および補植苗木・ハウス修復資材等の緊急対策支援や販売対策を含めた総合的な援助対策、農業共済の損害評価の早期確認と早期支払い措置対策などを求めた。望月組合長は「農家の生産意欲維持のためにも力強い支援をお願いしたい」と要請。
湯本市長は「被害状況をしっかり確認し、行政としてできることは速やかに行動に移していく」と話した。