上田市菅平高原のレタス生産者でつくる菅平農事振興組合とJA信州うえだは、レタスの出荷査定会を上田市で開いた。最盛期には日量1万2000ケース(1ケース10キロ)を出荷。10月下旬まで続く予定で、今年は130万ケースを見込んでいる。
菅平高原は、標高1300メートルある高原野菜の生産地。64戸が約267ヘクタールでレタスを栽培している。
この日は、生産者とJA関係者や市場関係者ら61人が出席。出荷規格、防除日誌の重要性などを説明した。
査定会では、JA全農長野東信事業所生産販売課の担当者が、販売と流通の情勢を報告。市場担当者は、販売情勢や産地への要望として適期収穫特に若採りを伝えた。さらにJAの営農技術員から出荷時の要点を説明。箱詰めにしたレタスを見本に出荷規格について説明した。
同組合の小林昭組合長は、「菅平産のレタスは、市場から良い評価を頂いている。この市場の評価を維持し、安定供給していくことが一番大切なことだと思う。皆さんや先輩方が築いたブランド力を大切にしていきたい」とあいさつした。
今回査定会開催にあたり、初めて生産者家族や農業実習生を集めた箱詰め講習会を開催。44人が参加した。この講習会は、小林農事組合長が組合員の声に応え開催したもの。組合員からは、「普段は規格に合わせて箱詰めしていたが、他の生産者の箱の中を見る機会が無い。新たな気付きが得られた」「実習生の皆に、レタスの玉の重さや切り口、箱の重さなど実際に感じ取ってもらえた」「葉脈をずらして箱詰めすると良いとか、レタスが楕円形になっているので球数に応じてどのように並べるときれいに入れられるか等、ちょっとしたコツを教えてもらった」などと話した。今後も産地のブランド力向上に向け、組合員向け講習会を開催していく。