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新品種「あまあづみ」初のイベント開催 安曇野×新宿高野がコラボ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 10, 2025 6:00:00 AM

JAあづみ夏秋イチゴ部会の部会員である、堀井勇司さんが開発した「あまあづみ」の初となるイベントが5月29日、東京の銀座NAGANOで行われた。「安曇野生まれのイチゴ「あまあづみ」を味わうイベント」をコンセプトに安曇野市と株式会社新宿高野がコラボ。参加者らは、あまあづみを使ったオリジナルスイーツを楽しんだ。

堀井さんや安曇野市農政課、株式会社新宿高野、JA職員ら約20人が参加。イベントは2部制で行われ、応募した計50人が1時間半のイベントを楽しんだ。参加者は、タカノフルーツパーラーのシェフによる特別メニューのパフェや、ケーキなど全6品を堪能。フルーツのカットテクニックを学んだほか、堀井さんより開発秘話や地元の情報、市職員から安曇野についての説明を聞いた。参加者はあまあづみを買って帰りたかったという人が多く、あまあづみの認知につながった。

夏のイチゴは珍しく、興味があり探していたという新宿高野が、あまあづみのニュースを知ったことをきっかけに同イベントの開催が決まった。新宿高野と安曇野市のコラボや、あまあづみのイベントを行うのは初めて。

あまあづみは、県オリジナル品種「サマープリンセス」などを交配し、約8年かけて開発された新品種。2022年の6月に品種登録出願(ASK1-1)をして受理された。夏秋イチゴとしては糖度が高いことから生食向き。果皮がやわらかいほか、芳醇な香りや粒のサイズが大きいのが特徴だ。

安曇野市農政課の鈴木喜美子主査は「プロジェクトチームが立ち上がり、生産、販売、PR一体となって連携を深め、夏秋イチゴの産地である安曇野の周知につなげていきたい」と話した。

堀井さんは「消費者の顔がみえて直接感想を聞くことができ、今後の励みになった。品質を高めて安定した生産を目指していきたい」と述べた。