JA上伊那北部営農センターは5月31日、梨オーナーの開園祭を箕輪町のJA上伊那果実選果場で開いた。今年は県内外の27組が「南水」を契約。オーナー制度の説明を受けた後、園地を訪れオーナーとなる区画を選んだ。
同制度は、消費者に農業を身近に感じてもらうことが目的。園主の高齢化で管理が難しくなった園地を利用し、20年以上前から毎年開いている。収穫作業を楽しめ、とれたての果実を味わえると毎年好評で、再契約者が9割以上を占める。
この日、園地を訪れたオーナーは日当たりや生育状況などを確認しながら選んだ区画に、名前を書いた木札を付けた。また希望者は、病害虫に弱い南水の果実を守るために行う袋掛け作業も体験した。
同町で梨を栽培する友人から紹介され、昨年から参加しているという神奈川県横浜市の家族は、「最初は上伊那で採れた新鮮な梨のおいしさにびっくりした。友人の作業を手伝う中で梨栽培は人手が必要だと感じ、オーナーになることで少しでも役立てればうれしい」と話した。
JA担当職員は「今年は開花時期の天候不良で着果量にバラつきがあるものの、全体的に見れば順調な生育。無事に収穫を迎えられるよう、しっかりと管理していきたい」と話した。
収穫祭は10月上旬に開かれ、オーナーや家族らが収穫作業を楽しむ。