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南部水稲育苗センター開所式 播種作業始まる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 22, 2025 3:00:00 AM

JA上伊那は4月8日、飯島町の南部水稲育苗センターで開所式を行い、主力品目の一つである水稲の播種作業を始めた。この日、同センターは「コシヒカリ」約7千枚の播種をした。
JAの育苗センターは南部と北部に各一ヵ所あり、南部は約17万枚、北部は約9万枚、合わせて約26万枚の播種作業を4月30日まで行う予定。「安全・安心」「高品質」「良食味」を3本柱に売れる「かみいな米」づくりを目指し作業に取り組む。
播種作業で使用する種もみは、60度の湯に10分間浸種し、冷水に5分間入れて冷却した後脱水する「温湯消毒」を行う。温湯消毒後は、13度以下の水に10日間ほど浸種し催芽を促す。担当者は「出芽させるためには、積算温度を100度以上にすることが大切だ」と話し、温度管理の徹底のためタイマーをかけて消毒時間を測るなど細かな作業を行う。
同日の作業では、育苗箱に専用マットを敷き機械で種もみをまき、土を均等にかぶせた後、出芽室で3日間かけて管理し出芽させた苗は、管理を委託する育苗ハウスへ運ばれ、完成した苗が生産者の元へ配苗される。2つの育苗センターでは、4月11日から5月2日の間に配苗を行う予定だ。
育苗センターの担当職員は「品質の事故や労務災害が起きないよう、気をつけて播種作業をしたい。長丁場になるので体調管理にも気をつけて皆さんと協力して作業に取り組んでいきたい」と意気込んだ。