JA上伊那とJA上伊那野菜部会は4月8日、伊那市のJA本所で2024年度野菜部会定期総会を開いた。JA役職員や部会員74人が出席。24年度の事業報告や25年度の事業計画の報告、栽培者表彰が行われた。野菜全体の出荷数量は102.9%、販売高は112.4%と前年を上回る結果となった。
表彰では同部会の栽培表彰規程に基づき、野菜事業や地域の育成に貢献した部会員3人が功績賞、同部会の発展に貢献した部会員46人が功労賞を受賞した。
24年度は高温傾向で、日焼けや生育不良等により品質や収量が低下した品目があり、野菜全般に影響が出た年となった。さらに「物流の2024年問題」については、運賃の値上げやドライバー不足などの課題も多かった。
一方で、主力品目の一つである白ねぎの販売高が過去最高の8億8000万円を突破。ア
スパラガスも4億2000万円を超え、今年4月からは共選出荷を活用し順調に生産拡大を進めている。同部会では、生産現場の高齢化や担い手不足を解消していくことで、主要市場の要望に応えられるよう生産能力を高めていく。
藤綱史樹部会長は「『アスパラガス生産拡大 目標販売高10億円達成』をスローガンに
掲げ、野菜総合供給産地としての安定供給と、農家所得向上のための野菜生産に取り組み、良い成績になるよう皆で協力していきたい」と話した。