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農業災害対策本部設置 有事の際の対応強化へ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 16, 2025 4:00:00 AM

JAあづみは8日、安曇野市堀金の広域営農センターに異常気象等により被害を受けた農家に対し、経営の継続や支援をするための「農業災害対策本部」を設置した。
令和3年度と5年度は暖冬の影響で生育が前進。4月の度重なる低温により果樹では収量が4割減少する凍霜害の被害を受けた。8日現在、低温による被害は確認されていないが、4月下旬の寒の戻りに警戒を強めている。
同日、安曇野市堀金の同センターで設置会議を開き、安曇野・松本市・NOSAIやJA役職員ら約20人が出席。果樹やそ菜、米穀などの担当者が生育状況などを報告し、対応方策を協議した。
リンゴは凍霜害に備えて散布資材と燃焼資材の活用や下草を短く刈り込むなど対策を呼び掛ける。水稲育苗では、寒暖差でムレ苗や苗立枯れ病の発生が心配されることからハウスの温度管理の徹底を指導。そ菜ではハウスの開閉による温度管理の徹底やハウスのビニールが劣化している箇所はビニールの張り替えの検討を促していくこととした。
対策本部のメンバーは、相馬和揮衛常務理事を本部長に総勢20人で構成され、被害防止対策とともに、万が一実害が発生した際の被害規模の早期把握と対策に努める。
相馬常務は「極力この顔ぶれが集まらないことを願っているが、凍霜害などの有事の際にはここにいるメンバーで情報を共有しながら、早急に対策を講じていきたい。」と話した。