JA信州うえだでは、生産資材店舗グリーンファーム中央店を主な会場として、地域住民を対象にした家庭菜園や園芸に関するテーマを中心に、暮らしを豊かにする知識取得や体験ができる講習会「グリーンファームカレッジ」を年間通して開催している。4月5日には、カレッジで初めての資産運用をテーマにした「ゼロから学ぶ資産セミナー」講座を開催し、地域住民やJA職員ら17名が参加した。
講師に、農林中金全共連アセットマネジメント株式会社のシニア投信アドバイザー吉澤清志氏を迎え、身近な例えで投資信託の基本からNISA制度の概要、商品の種類など幅広く紹介した。最後に、「NISA用の口座をどこで作るかといったら、自分のお財布の中を見せても良い、身近な相談相手になれる、と思える金融機関で」と締めくくった。
また当日は、同JAの資産運用相談を行う「プレミアムサロン」担当職員や地区事業部担当者が参加し、今後の個別のサポート体制をPRした。
参加者は講師の話をうなずきながら聞き、「とても分かりやすかったので、もっと詳しく聞きたくなった」「さっそく今日にでも投資信託を始めたくなった」と話した。講義終了後には、JAが用意した商品パンフレットを前に、気になる商品についてJA職員に相談していた。
「グリーンファームカレッジ」は2015年度から始め、年々参加者数が増えるとともに、要望に応えて講座数も増え、今年度は20の多様な講座を用意した。講師も、同JA営農相談員や営農技術員をはじめとしたJA職員のほか、専門知識を持つ外部講師を招くなど、多彩。管内の気候に合わせた実践的な説明や講座の豊富さが人気で、申込開始数日で満席になる講座も多い。
一昨年からは、JAの総合力を生かそうと、「いつまでも農業を続けるための体づくり」や「相続対策」といった講座も開いて、組合員や地域住民の「農」と「くらし」の拠り所を目指している。今年は、9月にも相続対策講座を予定している。