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環境にやさしい農業を学ぶ 緑肥研修会開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 14, 2025 1:30:00 AM

JAみなみ信州野菜部会みさと支部は9日、喬木村の喬木村福祉センターで「緑肥研修会」を初めて開いた。水田からの転作や荒廃地の活用など農地に関する課題がある中、環境にやさしい土づくりをテーマに学んだ。今シーズンの農業にも役立ててほしいと農作業が本格化するこの時期に開催。同支部会員や同村役場職員ら40人が参加した。
企画した同支部の森谷博之支部長は「それぞれが抱える課題も様々だが、生産者同士で情報交換をしたりこのような研修を通して課題解決につながれば。農業を守っていくためにも支部員の皆さんに少しずつでも自身の農業に活かしてもらいたい」と話した。
同支部では新規栽培者が増える一方で、農地に関する相談や課題も多い。環境に配慮した農業への関心も高まる中、環境にやさしい土壌づくりや土地の活用方法を学ぼうと企画した。講師に雪印種苗(株)の和田美由紀氏と永瀬佑介氏を招き、「緑肥作物の種類と活用方法」をテーマに土壌の団粒化、窒素供給、線虫害の低減など環境負荷が少ない土づくりの研修を受けた。みどりの食料システム戦略についても学び、環境にやさしい農業や有機農業の必要性も学んだ。
参加した湯澤俊和さん(74・喬木村)は「緑肥は知っていたが詳しい説明を聞くのは初めて。きちんと活用するには手間もかかるが、効果や具体的な実践方法が理解できた。できることから取り入れていきたい」と話した。