JA大北営農部と農産物直売所「ええっこの里」は3月12日、大町市のJA本所会館で生産者集会を開催した。同直売所に出荷する生産者を対象に、販売実績や計画の報告、課題の共有、意見交換が行われた。
開会の挨拶で、同JAの長澤忠義常務は「異常気象や高温といった厳しい状況の中、新鮮な農産物を出荷していることに感謝する。直売所の売り上げ向上を図り、生産者への還元につなげたい」と述べた。集会では、生産者から「実績より計画の数字が少ない理由」との質問が出され、JAは「お米の価格や市場動向、需要予測を考慮し、慎重に設定している」と回答。直売所からは、異常気象による出荷量や出荷頻度の減少、実出荷者の減少、冬期間の出荷物不足といった課題が挙げられた。
さらに、他の直売所の視察や研修会の開催、売り上げの高い生産者を講師に迎えた意見交換、生産者の写真掲示による魅力発信、営農指導員による栽培・出荷情報のアドバイス提供といった提案が挙がった。集会では、課題への対応策や連携強化に向けた前向きな提案が多く出され、今後の取り組みに期待が寄せられている。