JAグリーン長野営農販売部は3月28日、主力果樹品目「アンズ」の開花を宣言した。前年より3日早く、平年より9日早い。アンズは、主力果実のなかで最も早く開花し、春の訪れや農業生産の本格化を告げる。また、主力果実で最初に出荷を迎えることから、グリーン長野の売り場を確保するためにも、重要な品目だ。
長野市松代町の松代農業総合センター駐在の営農技術員は、3月24日から同町東条を中心に松代地区内の開花調査を開始。営農技術員によると24日の段階で遅れている見込みだったが、3月26・27日の急激な気温上昇により開花が急速に進み、28日に定点木での開花を確認、開花宣言。31日時点では、29・30日の温度が比較的に低かったため、開花進度は停滞している。
開花前を前にJAでは、24日に凍霜害対策本部を設置。気象情報で低温が予測される日を前に、営農情報配信システムを通じて対策徹底を呼び掛ける。また、JA長野県農業情報サービス「アグリネット」内に、当JA独自「気象観測情報」を運営。管内10地点の気温をリアルタイムに伝え、凍霜害対策につなげてもらう。
開花日翌日以降、低温が続き、また、今後開花が進むにつれて凍霜害も懸念されるため、JAでは、引き続き凍霜害対策本部を通じ対策による被害防止を呼び掛けていく。