JAグリーン長野営農販売部は2025年度、「あんずセミナー」を初開講する。特産果樹としてあんずの生産拡大をはかることを目的に、栽培知識や技術を伝えるほか、生産者間の仲間づくりも目的とするもの。あんず栽培初心者やこれから栽培を始める希望者を対象に募集し17人が受講を希望。管理作業や収穫、せん定などをJA営農技術員が1年にわたって指導する。
初回講座を3月24日、長野市川中島町の川中島共選所平成ホールで開催。受講生12人が出席。営農技術員があんず栽培の概要や流れ、推奨品目、また、これから危惧される「凍霜害対策」について説明。受講生は熱心にメモを取っていた。
また、25日に行われた特産果樹部会定期総会では、このあんずセミナーについて、島田栄一部会長が「部会としても生産振興に向けてセミナーと連携して、生産技術の向上を図りたい」と話し、部会員で栽培未経験者などにもセミナーの情報をつなげ、あんずの生産振興の一手としていくことを言及した。
JAでは4月に、主力品目の「もも」「りんご」「ぶどう」についてもそれぞれセミナーを開催する予定。果樹品目の新規栽培者・初心者などのレベルアップによる生産量の拡大と産地の維持拡大につなげる考えだ。