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梨24年度産28%増 幸水・豊水、高品質で市場から高い評価 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 26, 2025 4:30:00 AM

JAあづみ梨部会は、2024年度生産販売高、計画比の128%増の1億6357万円、数量は同比93%、4万4540ケース(1ケース10kg)であった。猛暑の影響やカメムシや黒星病による被害で数量が減少。しかし、本年も梨は市場での引き合いが強く販売高を伸ばしたことを18日に安曇野市で開いた24年度生産販売実績検討会で報告した。部会員やJA職員、全農長野ら27人が参加。
24年度産は、春先の凍霜害による被害は少なかったものの、一部果実の浮皮や裂傷など品質の低下が見られたが前年を上回る数量を確保。なかでも、幸水、豊水は順調な販売となり、品質において非常に高い評価を受けた。特に南水は、価格と需要を考慮した計画選果に取組み前倒した定期出荷を行った。市場の評価は高く、食味・鮮度において他産地に比べてもトップの立ち位置を確立した結果となった。
同JAが価格安定を目的に取り組んでいる特殊流通の「シャキット便」は、朝収穫したものをその日のうちに消費地に届けるもの。安定した高値を確立でき、付加価値を得ることができる販売方法だ。約20年続く販売方法で、24年度も幸水と豊水を「シャキット便」でユーコープへ出荷し、価格安定を図ることができた。
25年度は、部会員46人、栽培面積15.5㌶を基盤とし、①生産振興②梨の団地化と圃場の流動化と後継者育成対応③異常気象による栽培技術の向上④特殊流通「シャキット便」の取り組みに取り組んでいく。