JAみなみ信州柿部会と同JAは18日、同JA本所で第4回市田柿品質コンクールの表彰式を開いた。同JA市田柿生産の栽培技術と品質向上のため毎年開いている。今年度は過去にない難しい栽培・加工環境の中、3部門で43点の出品があり3人が新たに「匠の頂®」として認定された。
審査長を務めた長野県南信試験場の小川秀和場長は「厳しい環境の中でもこれだけの高品質な市田柿が出品されており、生産者の皆さんの技術の高さを表している。回を重ねるごとに品質レベルも上がっており、コンクールを目指すことで部会全体のレベルアップにつながっている」と話した。
受賞者を代表してあいさつした矢野賢太郎さん(25)は南信州就農研修制度の第一期生。「就農5年目にこのような栄光をいただくことができたいへんうれしい。これも皆さんの支えのおかげだと感謝している。これからも良い市田柿をつくれるよう頑張りたい」と喜びを語った。
「匠の頂®」は同JA市田柿最高品質商品で、同コンクールの受賞者だけが特殊荷造りで出荷ができる。これまでに11人が匠の頂の称号を得て出荷している。高級専果店での取り扱いが増え、高付加価値商品としての認知度が向上している。令和7年度は170gトレー45ケース(1ケース5.1kg)、700g化粧箱250箱を出荷した。